iPhoneのスクリーンタイムでSNSに時間制限をかけて、「制限を無視」を押して終わった経験はないでしょうか。
制限が強すぎると、人は解除の方法を覚えます。しかも一度解除すると、その日はもう無制限です。 ScrollBreakは、この「ゼロか無制限か」を避けて、開く手前に数秒の摩擦だけを足すというアプローチを取ったアプリです。
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Download on theApp Storeこんな人向けの記事です
- 気づくとSNSを30分スクロールしている
- スクリーンタイムの制限を自分で解除してしまう
- 完全に断つのではなく、無意識に開くのだけをやめたい
起動しようとすると割り込まれる
対象アプリ(X・Instagram・TikTok・YouTubeなど)をあらかじめ登録しておくと、そのアプリを開こうとした瞬間にScrollBreakが割り込みます。
1. 「なぜ開くのか」を聞かれる
最初に出るのがこの画面です。選択肢は「暇つぶし」「習慣」「通知を確認」「調べ物」「投稿する」、そして下に**「やっぱりやめる」**。
ここが上手いところで、自分の指が「習慣」を押した瞬間に、自分でも気づきます。調べ物があるなら堂々と選べばいいし、選択肢を見て手が止まるなら、それは開かなくていい時です。禁止ではなく自覚に寄せた設計です。
2. ミニゲームを3つこなす
理由を選ぶと、簡単なミニゲームが3種類続けて出ます。順番は「数字順タップ」「計算」「仲間外れ」で、上の画像は計算。「37 × 4 = ?」に3択で答えます。
難しくはありません。狙いは頭を使わせることではなく、指の勢いを一度止めることです。ゲームの最中にも「やっぱりやめる」が常に画面下にあり、途中でいつでも引き返せます。
3. 数秒待つ
3つクリアすると最後にカウントダウンの待機画面が出て、終わると目的のアプリが開きます。摩擦を越えれば普通に使えるので、ここが「制限アプリ」との違いです。使うこと自体は否定しません。
制限レベルは弱・中・強の3段階
摩擦の強さは、アプリごとに弱/中/強から選べます。3つの数字が同時に変わる仕組みです。
| 弱 | 中 | 強 | |
|---|---|---|---|
| 待機時間 | 5秒 | 15秒 | 30秒 |
| ミニゲームの難易度 | やさしい | ふつう | 難しい |
| インターバル | 30分 | 10分 | 1分 |
インターバルは、一度フローを通したあと「摩擦なしでそのアプリを開ける時間」です。弱なら30分は普通に使えて、その後また割り込みが復活します。強にすると1分で戻ってくるので、閉じてすぐ開き直す動きも止まります。
ゆるく始めて、効かなくなったら強めるという運用ができます。この設定に課金は不要です。
「やめた回数」が数字で見える
統計画面には、次の数字が並びます。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 衝動回数 | 対象アプリを開こうとした回数 |
| やめた回数 | 途中で引き返した回数 |
| 回避率 | やめた回数 ÷ 衝動回数 |
| 時間帯別 | 何時に衝動が集中しているか |
| アプリ別 | どのアプリが多いか |
| 開いた理由 | 「暇つぶし」「習慣」などの内訳 |
この統計は無料のまま全部見られます。有料でグラフが解放される、といった制限はありません。
スクリーンタイムが教えてくれるのは「使った時間」ですが、ScrollBreakが数えるのは**「開こうとした回数」と「やめられた回数」**です。
この違いは大きいと思います。使用時間はゼロを目指すと苦しくなりますが、回避率は上げると気持ちがいい。上のスクリーンショットでは11回の衝動のうち6回を回避して55%です。時間帯別のグラフで「昼過ぎに集中している」と分かれば、その時間帯だけ待機を長くする、といった調整もできます。
料金とデータの扱い
無料と有料の境目は、登録できるアプリの数です。
| 無料 | Pro | |
|---|---|---|
| 制限アプリの登録 | 1つ(最初に選んだアプリ) | 無制限 |
| 理由の記録・ミニゲーム・待機 | ○ | ○ |
| 統計(回避率・時間帯別・理由の内訳) | ○ | ○ |
| 制限レベルの設定(弱/中/強) | ○ | ○ |
| 使用中に残り時間を事前通知 | × | ○ |
| 停止したアプリの完全削除 | × | ○ |
無料でもアプリを1つ登録すれば、フローも統計もひととおり使えます。「一番やられているSNS」を1つ決めて試し、他のアプリにも広げたくなったら課金する、という判断ができます。
Pro には7日間の無料トライアルが付いています。月額と年額のプランがあり、金額はストアの表示を確認してください。
データの扱いも明快で、記録はすべて端末内に保存されます。「いつ、どのアプリを、どんな理由で開こうとしたか」はかなり内面的なログですが、外部サーバーに送られず、広告のトラッキングにも使われません。
気になる点
- 無料で登録できるのは1アプリ: X・Instagram・YouTubeをまとめて止めたいなら課金が要る。逆に言えば、1つに絞れば無料で全機能を試せる
- スクリーンタイムの権限が必要: iOSのスクリーンタイムAPIと連携して起動を検知する仕組みのため、初回にアクセス許可がいる
- 抜け道はある: 摩擦を挟むだけなので、本気で開きたい人は普通に突破できる。「自分を止めたい意思はあるが続かない」人向けで、意思がない状態には効かない
- iPhoneのみ: 現在Android版は提供されていない
- ミニゲームに慣れる: 同じレベルのままだと作業になる。制限レベルを上げれば難易度も待機も伸びるので、慣れたら強めていく前提の設計と考えられる
まとめ
- SNSの起動時に理由の選択 → ミニゲーム3種 → 待機を挟む
- 摩擦の強さは弱/中/強の3段階。インターバル(次に割り込むまでの猶予)も一緒に変わる
- 禁止ではなく摩擦なので、「解除して終わり」になりにくい
- 記録されるのは使用時間ではなく衝動回数と回避率。改善が数字で見える
- 記録は端末内のみ。無料は1アプリまでだが、その1つなら全機能を使える
「SNSをやめたい」ではなく「無意識に開くのをやめたい」人に向いたアプローチです。
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